旧矢掛本陣石井家住宅は、岡山県小田郡矢掛町に残る、江戸時代の宿場町の面影を今に伝える貴重な歴史的建造物です。矢掛は、京都・大坂方面と西国を結ぶ山陽道の宿場町として栄え、その18番目の宿場にあたります。石井家は、参勤交代で往来する大名や幕府の役人、公家など身分の高い人々が休泊する「本陣」を務めた家で、当時の交通制度や宿場町の繁栄を知るうえで重要な存在です。
現存する建物のうち、裏門・西蔵・酒蔵は江戸時代中期の建築とされ、長い年月を経た重厚な造りが特徴です。一方、御成門・玄関・お座敷をはじめとする母屋の主要部分は、江戸時代後期に再建されたものです。特に、賓客を迎えるための玄関やお座敷には格式を重んじた意匠が見られ、本陣としての役割を物語っています。
敷地内には、当時の生活や商家としての営みを感じさせる蔵や酒造関係の建物も残されており、石井家が地域経済の中でも大きな役割を担っていたことがうかがえます。旧矢掛本陣石井家住宅は、建物群が良好な状態で残る全国的にも貴重な本陣遺構であり、国の重要文化財に指定されています。粋を凝らした建築と広大な屋敷構えは、江戸時代の矢掛のにぎわいと格式を現在に伝えています。



目次
施設インフォメーション
| スポット名 | 旧矢掛本陣石井家住宅 |
| 住所 | 〒714-1201 岡山県小田郡矢掛町矢掛3079 |
| 営業時間 | 3~10月:9:00~17:00 11~2月:9:00~16:00(最終入館は30分前まで) |
| 入場料金 | 月曜日(祝大人500円、小中学生300円 |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
| 駐車場 | 普通車20台、大型車2台 |
| お問い合わせ | 0866-82-2110(やかげ郷土美術館) |
| アクセス | 【車】 山陽自動車道鴨方ICから約20分 【電車】 井原鉄道矢掛駅から徒歩約10分 |









