直島新美術館の新展示、夏の展示替えは2026年6月7日より一般公開

直島新美術館の新展示

情報提供:PR TIMES

 直島新美術館は、2026年度のシーズン・テーマを「循環・回帰・再⽣」と定めて、一部展示替えを行います。夏の展示替えに伴い、5月18日から6月6日までは直島新美術館全エリア(&CAFE含む)が臨時休館となります。

 夏には岡﨑乾二郎氏の作品を展示、サニタス・プラディッタスニー氏の屋外作品が設置されます。さらに、下道基行氏の「瀬戸内「   」資料館」プロジェクトのサテライト展示として、緑川洋一氏の写真が展示されます。

 また冬には今津景+バグース・パンデガの展覧会が予定されています。

岡﨑乾二郎氏の作品写真
岡﨑乾二郎《The hunger of the mind is easier to satisfy than that of the body. As you wander th streets, you are surrounded by buildings̶ modest yet appealing from the outside, and adequately furnished within. You may encounter polite, well-dressed individuals who tactfully avert their gaze. The sound of rain blended with their splashing, and a long-drawn sigh seemed to float above the overturned skiff̶ the endless, labouring sigh of earth. Embracing her knees with hands, resting chin upon them, on the pale patch of her face they seemed immense, because of blue marks below them. The rain fell in thin, cold threads, each drop tracing its path down my skin. Her breath, warm and alive, brushed my cheek. The wind rose wild, untamed, howling as if a creature in pain, while waves surged and broke against the skiff, restless at sea. 2024》写真:中川周
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2026年6月7日(日)公開の展示の詳細

サニタス・プラディッタスニー《ザ・サウンド・オブ・ナオシマ》

 サニタス・プラディッタスニー氏の《ザ・サウンド・オブ・ナオシマ》が、周囲の自然に溶け込むかのように屋外に設置されます。

 「直島八十八箇所」に敬意を抱き、禅の公案である「隻手の声―片手で鳴らす音を心耳をもって聞く」という経験を通じてのみ理解できるマインドフルネスの状態から着想し、タイの伝統的な技法や直島にあった素材を組み合わせた、瞑想体験に誘うストゥ―パ(仏塔)を中心に構成されます。

サニタス・プラディッタスニー氏
サニタス・プラディッタスニー氏

Photo by Peeraphat Kittisuwat
サニタス・プラディッタスニー

1980年バンコク(タイ)生まれ、同地を拠点に活動。現代アート制作のほか、ランドスケープ・アーキテクチャー・デザインも手掛ける。信仰や宗教に関連する建築の中の形、質感、空虚な空間に興味を持ち、鑑賞者との相互作用を促すような建築・彫刻的作品で知られる。「アートは人々の意識を刺激するコミュニケーションの一形態である」という信念のもと、空間の文脈や素材の意味を深く研究し、仏教の「無常と空虚」の原則を反映した作品は、深い内省のための空間を提供し、鑑賞者が自分の内面と再びつながることを促す。バンコク・アート・ビエンナーレ(2018年)、タイランド・ビエンナーレ(2024年)等に参加。

岡﨑乾二郎「端しき、ことの葉」展

 1990年代より継続的に直島で展示を行ってきた作家の、近年の最新作を含むベネッセアートサイト直島所蔵の作品群を中心に構成された作品展です。

 「岡﨑乾二郎と直島」という時間軸、「言葉と絵画の関係」、そして「回帰」などをキーワードに、直島との関係で生まれた作品を含む時代の異なる作品を通して、日常の小さな断片がつながり、記憶を呼び起こし新しい認識を開いていく可能性について考察します。

 また、今回の下道基行の「瀬戸内「   」資料館」プロジェクトのサテライト展示では、1930年代から2000年代初頭にかけて瀬戸内を撮影した岡山の写真家・緑川洋一による、直島の製錬所で働く人々の逞しい姿を記録した1950年代の写真群を紹介します。

岡﨑乾二郎氏
岡﨑乾二郎氏

岡﨑 乾二郎

1955年東京都生まれ。アーティスト、評論家。 絵画、彫刻、風景、建築などの作品を手がける。1982年パリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国際展に出品。総合地域づくりプロジェクト「灰塚アースワーク・プロジェクト」の企画制作、「なかつくに公園」(広島県庄原市)等のランドスケープデザイン、「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」(日本館ディレクター)、現代舞踊家トリシャ・ブラウンとのコラボレーション公演「I love my robots」など、つねに先鋭的な芸術活動を展開してきた。豊田市美術館、東京都現代美術館ほかで個展・企画展を多数開催。2026年、第67回毎日芸術賞(美術Ⅰ部門 (絵画・彫刻・工芸・グラフィック))受賞。批評活動でも高い評価を受け、芸術選奨文部科学大臣賞、毎日出版文化賞受賞。

「瀬戸内「   」資料館 」プロジェクトとは?

 下道基行氏による「瀬戸内「   」資料館」プロジェクトは、瀬戸内海地域の景観、風土、民俗、歴史などの調査、収集、展示を通してアーカイブ空間を創出するもの。2019年に宮浦ギャラリー六区を拠点に開始し、現在も継続中です。

 今回は、同館にて2019年に下道が企画した、1930年代から2000年代初頭にかけて瀬戸内を撮影した岡山の写真家・緑川洋一氏の写真・資料展示より、1950年代の直島の製錬所で働く人々の姿を捉えた写真展示を再構成して紹介します。

 緑川の写真には美しい瀬戸内の風景だけでなく、急速な近代化で傷ついた島々や、厳しい環境でも逞しく生きる人々が映されています。

冬の新展示について

今津景+バグース・パンデガ「Currents without Anchors(錨なき流れ)」展

 海をめぐる資源の移動、欲望の拡張、そしてそれにともなう災害と記憶を、「流れ(current)」「浄化と保存」「破壊と再生」といった概念を通して可視化を試みます。

 過去・現在・未来や神話と史実が交差、重なり合い、海中や森林を想起させる空間は、波のように変化する光、大量の流木や大画面の絵画、3Dプリンターによる壁面彫刻など多様な作品群と自然の素材がつながり、呼吸をする「巨大な生命体」のようであり、鑑賞者はそのなかで、私たちが生きる環境や世界の状態についての深い思索に誘われます。

展示風景「Kei Imazu: The Sea is Barely Wrinkled」Museum MACAN(ジャカルタ)2025年、Photo courtesy Liandro Siringoringo. 
展示風景「Kei Imazu: The Sea is Barely Wrinkled」Museum MACAN(ジャカルタ)2025年、Photo courtesy Liandro Siringoringo. 
バグース・パンデガ《Anim Wraksa》2025年、Photo: Daniel Pérez, courtesy of Swiss Institute
バグース・パンデガ《Anim Wraksa》2025年、Photo: Daniel Pérez, courtesy of Swiss Institute
今津景氏とバグース・パンデガ氏
今津景氏とバグース・パンデガ氏

今津 景

 1980年山口県生まれ。バンドン(インドネシア)を拠点に活動。インターネット時代の膨大な画像アーカイブを掘り起こし、断片化したデジタル空間を考古学的に再構成する。リサーチを基盤に3Dレンダリングやデジタルスケッチを用いて下絵を組み立て、CGIやUnreal Engine、3Dプリントも導入しつつ、直感と身体感覚に根ざした絵画を展開。2018年のインドネシア移住以降は、群島部の神話・口承と多層的な植民地史、日本の戦時関与を層状の領域として扱い、近年は東京オペラシティアートギャラリーやMuseum MACANでの個展を通じて、映像・彫刻・没入型インスタレーションへと表現を拡張している。

バグース・パンデガ

 1985年ジャカルタ(インドネシア)生まれ。バンドン(インドネシア)を拠点に活動。16世紀の香辛料交易からパーム油、電池用ニッケルに至るまで、資源抽出の歴史と現在を主題とし、DIY/ハッカー的手法で身近なテクノロジーや植物、希土類鉱物、楽器を組み合わせた装置を制作する。人の気配など超局所的な環境変化に応答し、音や運動を生む機械や化学反応を作動させるインスタレーションを発表。バンドン工科大学で修士号を取得。近年はクンスターレ・バーゼルやスイス・インスティチュートで個展を開催し、活躍の場を広げている。

以下の作家の作品は冬の展示替えまで継続展示いたします。

  • N・S・ハルシャ(多目的カフェスペース「&CAFE」:1階)
  • マルタ・アティエンサ、ヘリ・ドノ、ヘリ・ドノ&インディゲリラ、パナパン・ヨドマニー(ギャラリー1:1階)
  • ソ・ドホ(ギャラリー2:地下1階)
  • 村上隆、会田誠(ギャラリー3:地下2階)

※今後、展示アーティストは変更になる可能性がございます。

施設インフォメーション

施設名直島新美術館
住所〒761-3110 香川県香川郡直島町3299-73
営業時間10:00~16:30(最終入場 16:00)
入場料金オンライン予約(日時指定):1,500円
当日窓口:1,700円
※15歳以下は無料
定休日月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館) ※不定休あり
駐車場あり(一般車両20台、自転車15台程度、料金:無料)
アクセス宮浦港から町営バスで約10分、「桃山」バス停下車、徒歩約5分

本村港より徒歩約5分
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この記事を書いた人

旅行大好きライターです。冒険心あふれるドライブやグルメの旅に飢えています。ライターとしての出発点はラーメン屋取材でした。静岡、京都、大阪、東京と引っ越して、今は岡山在住です。

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