徳島県立博物館は、徳島県勝浦町で発見された約1億3,000万年前のトカゲ類化石を、2026年9月30日(水)まで同館2階の常設展「徳島恐竜コレクションコーナー」で展示しています。見つかったのは長さ約1.1cmの左下あごの骨で、トカゲ類の化石としては日本最古級です。既知の種とは異なる特徴を持ち、新種の可能性もあると考えられています。
大きさわずか1.1センチ!最新技術で判明した「あごの骨」
今回見つかった化石は、長さ約1.1cmという小さな骨です。徳島県立博物館が福井県立大学や福井県立恐竜博物館などと共同で進める、徳島県勝浦町の恐竜化石発掘調査で発見されました。
化石が小さく壊れやすいため、周囲の岩石を機械で取り除く通常のクリーニング作業は行わず、X線CT装置を使って岩石の内部を撮影。得られたデータから3次元モデルを作成して調査した結果、これがトカゲ類の「左側の下あごの骨」であることが判明しました。

「新種」かもしれない特徴の組み合わせ
あごには6本の歯が残っており、前側に残された痕跡から、本来は10本ほどの歯が生えていたとみられています。一方、あごの後方には歯が生えていた跡がなく、歯のない「無歯領域」が確認されました。歯の無いエリアは少しきゅっとくびれているのも特徴です。
歯の多くは先端のとがった円錐形ですが、一部には尖った部分である「咬頭(こうとう)」を2つ持つものがあります。歯の数や形状は石川県で見つかった種、あご後方のくびれ方は兵庫県で見つかった種と似ているものの、特徴の組み合わせは既知の種と一致しません。
このため、今回の化石は、これまで知られていなかった新種のトカゲ類である可能性が高いと考えられています。

徳島の発見がトカゲ類の進化を明らかにする!?
化石が発見された地層は、前期白亜紀にあたる約1億3,000万年前のものです。国内で見つかったトカゲ類化石の中では、日本最古級の記録となります。
また、海に生息していたモササウルス類の化石は和歌山県から発見されていましたが、陸上に生息していたトカゲ類のグループが、太平洋側の西南日本外帯で確認されたのは今回が初めてです。これまでの発見地域とは異なる徳島県勝浦町から化石が見つかったことで、当時の日本やアジアに生息していたトカゲ類の多様性や、分布域を広げていった過程を調べる手がかりになるとみられています。
実物&拡大複製を一般公開中!
発見された化石の実物は、徳島県立博物館の2階常設展「徳島恐竜コレクションコーナー」で一般公開されています。展示期間は2026年9月30日(水)までです。
福井県立恐竜博物館では、細部を観察できる拡大複製を2026年10月27日(火)まで展示しています。
イベント概要
| 展示期間 | 2026年7月1日(水)~9月30日(水) |
| 展示場所 | 徳島県立博物館 2階常設展「徳島恐竜コレクションコーナー」 |
| 展示内容 | 徳島県勝浦町で発見されたトカゲ類の下あご化石(実物) |
| 所在地 | 〒770-8070 徳島県徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園内 |
| 開館時間 | 9:30~17:00 |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
| 常設展観覧料 | 大人400円、高校生・大学生200円、小学生・中学生100円 |
| 問い合わせ先 | 088-668-3636(徳島県立博物館) |









