株式会社リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」は、2025年4月から2026年3月までに行われた国内宿泊旅行を対象とする「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2026」の都道府県魅力度ランキングを発表しました。
総合満足度では、香川県が89.2%で2年連続の全国1位となりました。香川県は「地元ならではのおいしい食べ物」で全国2位、「魅力のある特産品や土産物」で全国5位、「大人が楽しめるスポットや施設・体験があった」で全国10位に入っています。



香川県が宿泊旅行の総合満足度で2年連続1位
総合満足度は、旅行先を訪れた宿泊旅行者が、その旅行に「満足した」と回答した割合を都道府県別に集計したものです。2025年度のランキングでは、香川県が89.2%で1位となりました。2位は長崎県の88.7%、3位は岐阜県の88.5%、4位は石川県の88.3%、5位は沖縄県の88.0%です。全国平均は84.2%でした。
香川県は、総合満足度以外に、「地元ならではのおいしい食べ物があった」部門でも78.6%の全国2位、「魅力のある特産品や土産物があった」部門でも63.7%の全国5位に入っています。美味しい食べ物の回答では「讃岐うどん」が6割を超え、特産品や土産物部門でも讃岐うどんがあげられており、香川県を代表するご当地グルメとして高く評価されています。
中国・四国地方ではこのほか、総合満足度の全国8位に高知県、全国10位に島根県がランクインしています。「地元ならではのおいしい食べ物」では、高知県が2024年の全国1位から順位を落とし全国6位となっているほか、島根県の「出雲そば」、愛媛県の「鯛めし」も回答で多く挙げられ、両県が新たにトップ10へ入っています。
「魅力のある特産品や土産物があった」部門では、広島県が2024年の全国7位から1ランク下げた全国8位。10位には同率で山口県と高知県がどちらも新たにトップ10入りしています。「地元の人のホスピタリティを感じた」部門では高知県が1ランク落とした全国4位、愛媛県が落ちた代わりに、徳島県が全国10位にランクインしています。
「ご当地ならではの体験・アクティビティが楽しめた」部門では愛媛県が全国8位、「現地で良い観光情報を入手できた」部門では鳥取県が全国5位、高知県が全国6位、広島県が全国8位に入っています。
「魅力的な宿泊施設があった」部門、「子どもが楽しめるスポットや施設・体験があった」部門、「若者が楽しめるスポットや施設・体験があった」部門には2025年度には中四国地方からのランクインはなく、このジャンルが同地域の観光の課題といえるかもしれません。また参考として掲載されている「今後行きたい旅行先ランキング」にも中四国からのランクインがなく、地域の情報発信の重要性が今後さらに高まっていくことが予想されます。
JRC研究員 池内 摩耶(いけうち まや)氏のコメント
国内宿泊旅行実施率が伸び悩む中でも、満足度の高い地域では、食や土産物、体験などを通じて、旅行者が「その土地に来たからこそ」の価値を実感できることが、旅行者の満足感につながっているように見えます。
総合満足度で2年連続1位となった香川県は、延べ宿泊旅行者数、旅行費用ともに前年度から増加しました。旅行費用は全国平均よりも低く、比較的リーズナブルに楽しめることも魅力の一つです。また、「地元ならではのおいしい食べ物」で2位、「魅力のある特産品や土産物」で5位に入っており、うどんをはじめとした食や土産物など、地域らしさを感じられる要素が旅行者に伝わりやすいエリアなのかもしれません。
2025年度は瀬戸内国際芸術祭も開催され、瀬戸内らしい景観や島々、アート、歴史文化と結び付いた体験も、旅行者の満足度を高めた可能性があります。石川県は総合満足度で4位、「地元ならではのおいしい食べ物」で1位、「魅力のある特産品や土産物」で2位に入り、海鮮や寿司、のどぐろ、地酒、金箔、和菓子、九谷焼など、石川県ならではの食や文化が高く評価されています。復興が進む中で、こうした地域の魅力が改めて旅行者の満足感につながった結果と言えそうです。
今回の結果からは、食や土産物、景観、文化など、地域に根差した魅力を旅の中で具体的に実感できることが、旅行者の満足度を高めていることが見えてきます。地域らしさは、そこに「ある」だけではなく、旅行者が旅の中で出会い、味わい、体験できる接点として届けられてこそ、旅先での満足感につながるのではないでしょうか。
「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2026」の調査概要
- 調査対象旅行期間:2025年度(2025年4月~2026年3月)に行われた国内宿泊旅行
- 調査方法:インターネット調査
1次調査
| 調査目的 | 全国の国内宿泊旅行実施者を抽出することに加え、 性年代別の宿泊旅行実施率を知るために実施 |
| 調査時期 | 2026年4月1日(水)~ 2026年4月21日(火) |
| 調査対象 | 全国18~79歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター) |
| 配信数 | 108万1,685件 ※2次調査において都道府県別、性年代別の割り付けに合った回収が得られるように配信 |
| 調査内容 | 2025年度(2025年4月~2026年3月)1年間の国内宿泊旅行 (出張・帰省・修学旅行などを除く)の有無について |
| 回収数 | 6万9,854件(回収率6.5%) |
| 集計対象者 | 2万件 ※回収された6万9,854件のうち都道府県別、性年代別に割り付けを行い2万件を抽出し、性年代別宿泊旅行実施率を算出 |
2次調査
| 調査目的 | 全国の国内宿泊旅行実施者に対して、国内宿泊旅行の内容を知るために実施 |
| 調査時期 | 2026年4月10日(金)~ 2026年4月21日(火) |
| 調査対象 | 2万7,966件 1次調査において、「昨年度1年間に国内宿泊旅行をした」と回答した人:3万3,643件 |
| 配信数 | 2万7,966件 ※配信数は対象者の中から都道府県別、性年代別の割り付けに合わせてランダムに抽出 |
| 調査内容 | 昨年度1年間に実施した全ての国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)の行き先と回数について、また一人最大3件までの個別国内宿泊旅行について、具体的な内容を調査 |
| 回収数 | 1万5,589件(回収率55.7%) |
| 有効回答数 | 1万5,548件(旅行件数ベース3万139件) |









